APC(装甲兵員輸送車)

蘭亭紅男 作

ベトナム戦で言うところのM113。原典における発想の元は『エイリアン2』の「APC」と思われる。原典の2話ではこれと輸送機「ドロップシップ」である「CPH-64 Cheepar」とワンセットで登場していたのですね。てっきりCheepar1機につきAPC1台収納だと思い込んでいたのですが、初登場からずっと後の893月号のバランギ軍メカ一覧イラストにおいて「APC11基搭載」などと、「えっウソ!」的なことが書かれていたので驚いた思い出があります。となると、Cheeparは歩兵1個中隊(90150名)ぐらいは1機で一度に輸送できる、かなり大きな飛行機になる訳です。そんな訳で「外伝」には一個旅団クラスを12機で輸送、的な描写にしてあります。

このAPC4年くらい前、「As伝説」の最後の方に作って、ずっと未発表にしていたものです。下地の黒だけ塗装して放置していたものを今回改めて塗装しました。

主にベースになっているキットはハセガワ1/72米軍トラックです。本当は原典では6輪ですが、米軍トラックのタイヤ幅が細かったので米軍トラックと同じ前2、後810輪にしてあります。本当はタイヤだけミニ四駆でも使えば良かったかもしれませんが。作った当時は模型屋のミニ四駆改造コーナーなんかロクに見ない人間だったのでこうなってしまいました。

しかし、製造は古いとはいえ、ハセガワのこのシリーズはスケール物の真面目なキットなので良いパーツがたくさんあります。エンジングリルやシャーシなどの油まみれ系パーツはアニメキットには少ないのでこういうスケールキットは大変よろしい。

車体前面左右の曲面パーツはヒートプレスです。他にはガンプラ(バイアラン、ドワッジ、スモー等)も使っています。

 

原典には武装設定がありませんが、用途のわからない「穴」が前面に存在しているのでそこに150ミリガンランチャー、60ミリ迫撃砲、12.7ミリ機関砲を詰め込んであって、武装だけならそこらの戦車に負けないぞ、でも分類上は装甲車だから、真正面から撃ち合いは避ければいいんですよ、的なオレ設定を勝手に作っています。一応それらしい砲身三種をプラ材で作って接着しました。

同じハセガワのドイツ兵や米兵(1/72)に手を加えたものを乗せたり、まわりに配置してますが、スケール的には本当は1/100ぐらい、とした方がちょうどいいと思っています。この手の車両は最低でも10人は乗れるのが普通ですから、1/72だとエンジン、装備その他のスペースを考えるとこのスケール換算ではギューギュー詰めになってしまいます。

原典ではこの他、車体前部に擬装用ネットが被せてあったりするのですがそこまで出来ていません。せいぜい1/144イラク戦争米軍車両用装備品を複製したものをくっつけてやったぐらいです。

時間があれば新たに作りなおしてみたい題材です。

 

20081023日記)

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