バグ26

解説 文吾・ヘラクレス

いよお、諸君!

俺様が「M60機関銃を自分の女房より愛しているガンフェティシスト」と人から呼ばれる文吾・ヘラクレスだ。女房いないけどな。夜露死苦頼むぜ!

さて、今回蘭亭が作ったのがガザール軍の戦車、バグ26だ。何だか原典の『As』にはイラスト1枚と漫画にそれらしいのが何コマか登場してるだけ、らしいけど、蘭亭の野郎も物好きによくこんなマイナー中のマイナーメカを作ろうなんて思いやがったぜ。もっとも野郎は本当はメジャーなものが好きなくせに、カッコつけていつもマイナーメカやマイナーキャラクター、マイナーなエロ本、マイナーなグラビアアイドル、マイナーな少年漫画、マイナーな雑文家、マイナーだけど玄人受けする映画とかが好きなフリをしてるような倒錯変人というよりは密かに目立ちたがるだけの奴だけどな。そういう少数派がカッコイイと錯覚してるくらいだから全くスカンチな野郎だぜ。

おっと、そんなチンケ野郎の解説じゃなかった。もともと蘭亭がこれを作ろうと思ったのは、3話の義頭話で適当な敵役がいなかったから、なんだと。原典のストーリー部分にもはっきり「敵」は登場してないもんな。で、ホビージャパン19894月号の「ガザール軍兵器一覧」みたいなイラストには戦車3種類が載ってるんだ。その内一番マトモそうに見えるバグ26をつくることにしたって訳だ。

確かに砲塔や主砲がバカでかくて、ドイツ軍のマウスを一層バケモノ化したような「バグHBx超重戦車」なんかまともに走れるのかも怪しいもんだし、もう一つの「バグ73中戦車」は125ミリというソ連軍直系のような超長砲身プラス転輪配置が非現代的、という21世紀初頭の目で見たら「ちょっと乗りたくない」系戦車かもしれんけどな。でも、戦車っていうのは元々塹壕を乗り越えて敵陣に突っ込むために誕生したもんだし、それを考えるとバグ73なんかは意外と使えるのかもしれないぞ。長砲身過ぎて、塹壕乗り越え損なって、前につんのめると砲のアタマが地面につっかえ、後退した砲尾で中の乗員が潰されそうだけど。

まあ、ともかく、蘭亭はZETTON氏にこいつの設定まで考えてもらって製作したんだな。何々、元々は訓練用戦車だったが、近代化改修によって主砲からミサイルを撃てるようにし、メルカヴァMk.5級の主力戦車を撃破できるようにしたんだと。

模型だが、蘭亭は最初、フジミの1/76「スターリンJ2」を買ってきて、そいつの改造で作ろうと思っていた。ガザール軍はソ連系の武装だからな、一応。しかし、デザインを見れば見るほどスターリン他のソ連戦車と系統が違うように思えてきた。どっちかというと米陸軍の「M60A2」というガンランチャー装備の戦車に似てるんじゃないか、と思ったんで、前述のZETTON氏作製の設定もM60A2のデータを踏まえて作ってもらったって訳だ。

で、結局スターリンは横に置いておいて、同じフジミ製の74式戦車を新たに買ってきてこれを改造することにした。

主な改造点はほぼ砲塔だけ。M60A2的な角張った部分をプラ版で新造、元からの砲塔に接着、砲身はプラ棒、プラ板の組み合わせで形成、。砲身部分にスリットが9条入っているけど、ここが今回難儀だったところで、普通だったらプラ版に地道に穴あけ、切り出しの繰り返しでこれをつくるところだけど、蘭亭の野郎は変に面倒くさいやり方をしやがった。プラ角棒を芯に、細い幅で切ったプラ版を斜めに並べて貼り、接着剤が乾燥したらはみ出した部分をカットする、という方法だ。これでスリットらしい形にはなる。

どうでもいいが、イラストでは転輪が片側6個なんだが、74式そのままなんで5個しかない。

車体本体には前面にだけリアクティブアーマーを貼ったり、ライトは片側だけ透明プラ棒で作り直したり、本来つけるべきパーツを付けないで代わりに全然別のパーツを持ってきたりして74式とは違う形にしようとしてるが、結局足回りがそのまんまなんで、大して変った感じはしないな。

砲塔側面に貼り付けてある細々したパーツは、ドラゴン1/144AFVキット付属の背嚢、防弾装備といった装備品類だ。使えそうなので何十個か複製しておいたものだ。

それと主砲同軸機銃としてタミヤ1/35M60機関銃をぶった切って装着してある。

 

200929

 

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