義頭回収重戦車「BASSHORN

主砲が中央に配置されていなければドイツ34号突撃砲やヤクトパンターの如き駆逐戦車にも見えるのであるが、この車体最前部右端、という配置がこの車両の個性を形作っている。

原典のモデルは1/35チャレンジャーのシャーシ、M3戦車のパーツなどで構成されている。写真のモデルに使用したのはマッチボックスの1/76チャレンジャー、ハセガワ1/72パンタ―G型、タミヤ1/48ドラム缶、米軍装備品などである。

で、このモデルは車体後部に積載されているレールガン用パワーユニットの製作をまず行わなければならなかった。これは原典ではコトブキヤ製「ネオジオ」のガレージキットのエンジン部分を使用している。このディティールが見事で、この部分はぜひとも量産してたくさん欲しいところだったので、原典の半分ほどの大きさでスクラッチした。ジャンクパーツからタンク2個を調達。このタンクというのが、原典ではSF3Dのパーツをまるごと使っているのが、80年代末ガレージキットシーンのおおらかなところである。車雑誌のエンジンの写真なども参考に、ランナーの加工でパイプ類を作り、エポキシパテ、タミヤパテで接続部を形成する。

伸ばしランナー、プラ板コマ切れで義頭回収用マジックハンドをつくる。原典と大きく違うのは車体右側面である。原典は右前部は比較的シンプルな形なのだが、右後部の形がよくわからないのもあって、増加装甲を貼りつけた形にし、山ほど複製した米軍装備品を積み込んだ。更に「わたなべオリジナルロボ」のパーツを側面アーマー的に取り付けている。

原典では車体後部にメルカバの砲塔ラックのパーツなどを跨乗歩兵用プラットホーム的に取り付けてあるが、これはやはりプラ板の細切れと伸ばしランナーで作った。

 

2009115日)

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