ゲバイ  ダイン

グンジェム隊

何をどう思ったのかさっぱりおぼえていないのだが、とにかく「グンジェム隊を作ろう!」とある日決意してメタルアーマー6機を一気に作り始めたことだけは確かである。

『未来兵器As』の立体化が行き詰っていたというか、「これでいいのだろうか?」と、模型作り、ガレージキットの為の原型製作と複製作業につまらなさ、疲れを感じていたからかもしれない。それが2011年の春ぐらいの話である。6月末に行われたイベント「クリエーターズカーニバル32」のプラモデルコンテストで見事入賞することが出来た。

「やっぱり模型は自分が作りたいように作らなきゃあ楽しくないよな。人の真似ばっかりしていたんじゃ駄目なんだよな!」と痛感(とは言っても、この二十数年来、小林誠御大の真似ばっかりしている、というのが自分の実態なのだが)。

プラモコンテストに併せてこのグンジェム隊の同人誌も作った。全く売れなかったが。しかし、「模型作りの楽しさ」をこれで久々に思い出した感じがした。

ゲバイというメタルアーマーは、設定というかバンダイのプラキットではズングリ気味で背が低いイメージがあるのだが、今回は流用キットとスクラッチした頭の形のせいで背が少し高くなった。何だかゲバイというより『レイズナー』のスカルガンナーやボトムズのような顔になったが。顔はもっと設定では丸いのだが、プラ板の組み合わせで形を作ったこともあって、角張った、良く言えばスマートな印象になったと思う。

右腕は100円ライターを使って「大出力ビームガン」ということにしてある。100円ライターを使う、というのは昔バンダイのホビー雑誌「Bクラブ」で横山宏先生が「ハイコンプリートモデル・ハイザック」のバックパックに使用した時に教わったようなものである。ライターが意外とメカっぽいディティールを持っている、というのをここから教わった。

グンジェム隊のスターク・ダインを特徴づけるものとして予備弾帯があるが、これは太めのランナーの組み合わせでグレネード弾帯ということにした。こういう数がたくさん必要なものも流用パーツが何かないか、と思うのだが、いざ探してみるとなかなか丁度いいものは見つからない。仕方ないので一から廃物利用で作る、という地味な作業になる(意外とこれが楽しかったりするのだが)。

塗装は設定上は赤がメインだが、「赤」は広い面積で塗ろうとすると自分の場合大体上手くいかないので、主に黒→赤とラッカー系缶スプレーで吹いた後、エナメルで朱色っぽい色を作って筆塗り→シンナーで部分ふき取り、最後にまた黒を吹く、という順番にした。

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